「JLVリガチャー」の追記1
令和がはじまりこんにちは。
JLVリガチャーについて思うところが増えたので追記です。
以前の記事はこちら↓
非常に人気の高いJLVリガチャーですが、僕にはイマイチ合わないなぁと感じていました。
でもこれだけ人気なのだからなにかその理由があるハズ...
新しいもの否定型逆張りおじさんにはなりたくないのですが、
何度試してみても...うーん?
いや、良さは分かるんです。
息のまとまる感覚に音に密度が出て低音が少ない息で軽く吹けるし...
でも息に制限かかる感じあって低音はもっと鳴って欲しいし高音は細くて苦しい...
そもそも全体的にちょっと細い...?
一長一短ある個性的なリガチャーに感じるけど...
ならなぜこんなに評価されているのか?
もしかして...そもそも旧シリーズ2とJLVが合わない...?
実際の使用者の話を聞いたりレビューサイトやTwitterを検索。
...
旧シリーズ3
ジュビリーシリーズ3
875EX
Senzo...
やはりというか、
旧シリーズ2にJLVを組み合わせているセッティングがパッと見当たりません。
そしてどれも旧シリーズ2より鳴りのツボが軽い位置にある楽器のように思います。
これはシリーズ2からの3、そしてジュビリーという流れや、
近年クランポンからSenzoが生まれたことから現代的な傾向と考えられます。
さてさて...
鳴りの良いツボが軽い位置にある
つまりは、倍音の含み具合がより高音域にシフトしたと言えるのではないでしょうか。
(突然何言ってんだコイツ感)
なぜなら、そうすることで得られるメリットとして
・フラジオの音質改善、安定性
・サイドキィの音の太さ
・スムーズな跳躍
などが挙げられるからです。
ザックリ言えば
楽器の鳴りやすい音域を従来より高音域に振ることで総合的な自由度を得たということです。(もちろんキィ位置など機械的な操作性による自由度は上がっていますが)
現代音楽からみても楽器にそれが求められているのは、ある程度自明なのではないでしょうか...
そうなると従来の楽器(今回の話では旧シリーズ2など)と今の楽器ではまるっとバランスが変わることになります。
つまりは
「出来る」が新しく産まれた代わりに今まで無かった「出来ない」が産まれたハズ。
例えば
・低音域の出しにくさ
・全体の音量減
・音程の不安定さ
などが挙げられるのではないでしょうか。
(※もちろん、シリーズ2だろうが3だろうがSenzoだろうが何も不備を感じさせない奏者は多数います。ただの楽器の特性の話です。)
続きます(そのうち...)
価格:42,120円 |